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小柄な山おじさんが選ぶ縦走テント泊用の大型ザック

今現在愛用しているザックはマムートのクレオンプロ40
40Lというと日帰りには大きすぎてテント泊には小さすぎる容量だが購入して約4年間、日帰りだろうが小屋泊だろうが2泊3日のテント泊だろうが北は岩手県早池峰山から南は屋久島宮之浦岳までこいつ一つを背負って歩いてきた。背面がメッシュになっていて蒸れずに快適で荷室へのアクセスもし易い非常に優秀なザックだと思っている。
しかし山を歩けば歩くほど快適性を求めるようになり、だんだんとこれ一つでは物足りなくなってきた。圧倒的に容量が足りないのだ。

本当はもっと持っていきたいものがたくさんあるのにテント泊に必要な道具を詰め込むと後は最低限必要な衣類と食料しか入らない。

  • サンダル
  • 三脚

例えばエアで膨らむ枕でいいので持っていって夜は快適に眠りたい。今より大きくて厚めのパッドがあれば更に良い。
サンダルがあればトイレに行く度にいちいち大きな登山靴を履く必要がない。
三脚があれば星空撮影だってできるかもしれない!

そんな訳で大きなザックが欲しい。さらに今夏は出張ついでに白山に登る予定なのだが、その際の荷物もまとめて入る最低でも60Lクラスのものが欲しいところだ。
しかしながら私の身長は158cm。そんじょそこらのザックでは背面長が大きすぎてうまく重量が分散されないため、どうしても女性用かそれに見合ったモデルを選ぶことになる。それを踏まえた上で候補になったのは次の3つ。

マウンテンハードウェア オゾニック70


第一候補がこのマウンテンハードウェアのオゾニック70
防水素材であるアウトドライを採用したためレインカバーいらずに縦走できる優れものだ。
S/M・M/Lの2タイプ展開でS/Mモデルなら背面長は41~48cm。さらに70Lながら1.85kgと軽量なのも嬉しい。
問題は価格が税込みで38,340円ということと近所に直営店がないため実際に背負って確かめることができないということだろうか。70Lというと大きすぎる気がするし、やはり一度は背負ってみないとフィット感がわからない。しかしながら交通費を捻出して直営店に行くと後述する安いザックが買えてしまうので悩みどころだ。

水の侵入を完全にシャットアウトする厳冬期にも本領を発揮する大型ザック、マウンテンハードウェアの「オゾニック70アウトドライ」。荒れ模様の木曽駒ケ岳でフィールドテスト。

モンベル アルパインパック60

続いてはモンベルのアルパインパック60
ショートモデルで背面長45~48cm。重量は1.6kg。さらに価格は税込み18,900円とコストパフォーマンスは抜群なのだが問題は使い勝手だ。シンプルな作りになっているが故に内部が1気室しかないため荷物の出し入れがしにくいと考えられる。ウェストハーネスにも小物入れがついていないので、行動食等をさっと取り出すこともできない。もちろんレインカバーも装備されていないので防水対策も必須だ。
単純にテン場にたどり着くまでのザックと割り切らなければならない。

山と道 U.L.FramePack ONE

最後は最近もっぱら有名になってきた山と道からオーダーメイドのU.L.FramePack ONE
価格は税込み39,960円と今回紹介する中では最も高いが、背面長やウエストベルトのサイズ、本体生地の素材をカスタマイズすることで511gにまで軽量化することができる。
日本人が日本の山に合わせて作ったウルトラライト志向のバックパックだ。しかし各素材を小柄な私に選んでカスタマイズしていくとザックの容量が今と同じ40Lか更に少なくなってしまう可能性がある。
しかしどちらにせよこのザックのオーダー期間は年始のみなので、まだ半年以上先になってしまい今回の山行には間に合わない。デザインや使い勝手は最も良さそうなだけに非常に残念だ。

まとめ

一番欲しいのはマウンテンハードウェアのオゾニック70だ。多少大きくても小さすぎるよりはずっといいのだが、年に多くて2回しか使わないであろう縦走用ザックに大金をつぎ込むべきか迷いどころだ。しかしそこで妥協してしまうとまた快適な山行からは遠ざかってしまう気がする。一度背負うことができれば即決なのだがさてどうしたものか。もう少し悩んでみようと思う。