屋久島の旅も最終日。天気についてはもはや語るまい。あまりの焦燥感に半泣きになりながら前日購入したカップ麺を食べながらこれから登る太忠岳に思いを馳せる。これを登ると九州百名山の屋久島(宮之浦岳・永田岳・黒味岳・愛子岳・モッチョム岳・太忠岳)を全て登頂したことになる。
しかしその前にこれを見てほしい。
ヤクスギランドへの時刻表だが9時59分にヤクスギランド着、15時10分に出発となっている。滞在時間は5時間だが書籍によってはコースタイム7時間としているものもある。自分の体力を過信している訳ではないがこのコースで7時間はかからないと思うが恐らく5時間ギリギリだ。これに間に合わなければタクシーを使うしかないのでなんとしても15時までには下山しなければならない。
しかし考えれば考えるほど不安になるので朝一で一旦宮之浦港に行きロッカーに荷物を預けてトレイルランニングスタイルで登ることにした。乗り放題乗車券を買っていてよかった。(写真は連日の雨に濡れてボロボロになっている)
宮之浦港に向かうバスは5分ほど早く来た。これに乗り込んだのが失敗で実はこのバスは乗車券が使えないバスだった。気づいたときにはときすでに遅し、しかし余計に払う金はないので空港で降りることにした。無駄になった乗車賃350円也。この約5分後本来のバスに乗り、予定通り宮之浦港へ。ロッカーが相手なければどこかに荷物をデポしようと考えていたが運良く空いていた。ロッカー代200円也。
ついでに高速船トッピーの発券もしておいた。これで帰りに慌てることはない。
写真を取る間もなく登る
ヤクスギランドの料金は値上がりしていて500円だったが乗り放題乗車券の100円割引があったので400円で入場できた。
ここからは時間との勝負だ。昨日までの静かな山と違って団体の観光客を次々と追い抜いていく図々しさが必要になる。太忠岳登山口までは少しイライラしながら登った。
そこから先も休憩をとることなく登り続けた結果なんと1時間40分で頂上まで来ることができた。最後のロープを登った先には太忠岳のシンボル天柱石がそびえ立っている。白谷雲水峡の太鼓岩からも遠目にその姿を見ることができたが、近くで見る迫力は段違いだ。
天柱石の周りは崖になっているので高所恐怖症の私はこれ以上周りを見渡すことはできない。常にへっぴり腰だったため数分で頂上を後にする。
天文の森散策
帰りは余裕があったので天文の森周辺をゆっくりと散策できた。この旅で初めて雨に濡れた苔や杉をゆっくりと鑑賞することができた気がする。
母小杉
今回の旅の総決算。山の頂上からの展望は全く無かったが最後に屋久島らしい写真を撮ることができた。樹齢2600年の2本の杉が母親と子供のように並んでそびえ立つ母子杉。思わず立ち止まって眺めてしまった。
出口に着いたのは13時40分。バスまで1時間以上余裕がある。今回は大慌ての山行だったが、今日のタイムは今後石塚歩道を下ってくる際の参考にもなると思うので有意義な時間だった。
旅の終わりの総決算
結局4日間一度も屋久島の晴れ間を見ることはなかった。後悔と悔しさしか無いがこの旅のことも笑って話せる日が来るかもしれない。最後に家族へのお土産代540円也。帰りの高速船トッピー代8,400円也。
4日目の旅の費用
項目 | 分類 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
バス | 交通費 | 350円 | 中央~空港 |
ロッカー | その他 | 200円 | |
ヤクスギランド | 娯楽 | 400円 | |
お土産 | 娯楽 | 540円 | |
高速船 | 交通費 | 8,400円 | |
合計 | 9,890円 |
4日間の合計
- 1日目: 5,190円
- 2日目:14,390円
- 3日目: 9,970円
- 4日目: 9,890円
- 合計 :39,440円