ゴールデンウィークが始まる数日前、屋久島の天気を確認すると珍しく晴れ。よし!これは行けるぞ。と前々から計画していた九州百名山の愛子岳・モッチョム岳、そしてヤクスギランドの太忠岳、この三座を登ることにした。
宿をとるため旅行サイトを覗くと全て埋まっているが、この時期キャンセルも多いのでなんとかなる。毎日朝晩チェックして2泊分の宿は確保できた。ただ高速船トッピーの行きの便だけがどうしてもとれなかった(当日の朝キャンセル待ちで乗れる可能性はあるが不安)だったので、往路はフェリーはいびすかすで船中泊することに決めた。
ファストパッキングからは程遠い荷造り
装備 | メーカー | 名称 | サイズ | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
ザック | マムート | クレオンプロ | 40L | 1450 |
ハット | マムート | Adventure High Vent Hat | S | 90 |
レインウェア | モンベル | ストームクルーザー | Women's M | 255 |
レインパンツ | モンベル | ストームクルーザー パンツ | Women's S | 180 |
ウィンドシェル | マムート | ウィングジャケットAF | Men's XS | 170 |
ミドルレイヤー | マムート | ロングスリーブジップAF | Men's S | 180 |
ミドルレイヤー | – | Tシャツ | Men's S | 150 |
ミドルレイヤー | ファイントラック | ドラウトエア ジップT | Men's S | 78 |
ベースレイヤー | モンベル | ジオラインクールメッシュTシャツ | Men's S | 64 |
ベースレイヤー | モンベル | ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ | Men's S | 125 |
ベースレイヤー | アークテリクス | Phase AR Crew LS | Women's M | 135 |
ズボン | ファイントラック | カミノパンツ | Women's M | 280 |
パンツ | モンベル | ジオラインクールメッシュトランクス | Men's S | 36 |
靴下 | ドライマックス | マックスプロテクション・トレイルラン | M | 100 |
靴下 | ドライマックス | トレイルランニング・ターンダウン | M | 100 |
靴 | アルトラ | ローンピーク3.0 | Men's 25.0 | 556 |
サンダル | モンベル | ソックオンサンダル コンフォート | S | 183 |
手袋 | サロモン | XT WINGS GLOVE WP | S | 60 |
トレッキングポール | ヘリノックス | LBB-120 | – | 430 |
スポーツ飲料 | Hydrapak | ソフトフラスク500ml | – | 500 |
飲料 | ペットボトル | イオンウォーター2本 | – | 1000 |
ヘッドランプ | ペツル | リアクティックプラス | – | 115 |
ティッシュ | モンベル | O.D.ロールペーパーキット | – | 100 |
ファーストエイド | ドイター | ファーストエイドキットドライ | – | 500 |
サングラス | タレックス | トゥルービュー | – | 50 |
アメニティ類 | ボディーシート・制汗剤等 | – | 500 | |
その他小物 | モバイルバッテリー等 | – | 500 | |
時計 | ガーミン | foreathlete225j | – | 54 |
カメラ | オリンパス | TG-860 | – | 224 |
重量計 | 8165 |
今回はテント泊するわけではないので17Lのトレランザックで十分だろうと思っていた。トレイルランナーたるもの普段の旅もファストパックを心がけねばなんて思っていたのだが、船中泊ならマットがあったほうが寝心地が良い。外履きにサンダルもあったほうが便利だ。ランドリーが使えなかったときのために服は余分に持っていこう。なんてあれこれ詰め込んだ結果結局いつもの40Lザックになってしまった。重量は実測で8.5kgと10kgはいかなかった。これなら靴はトレランシューズでいけるだろう。
出発当日まさかの灰まみれ
5月2日桜島の昭和火口で噴煙4,000メートルに達する噴火があり車は灰まみれ。洗車している暇はないのでバスで向かうことにした。自宅から市内中心部まで190円也。
出発前の腹ごしらえはバス停の目の前ラーメンのぼる屋で!
市内中心部からはフェリーはいびすかすが出向する谷山港まで直通のバスがでている。古いネットの情報では山形屋バスセンター乗り場との記載があるが、2017年現在バスセンターは存在しないので山形屋前の共同バスのりばで待つ。場所は地図の4番乗り場。5番路線の七ツ島一丁目行きの15時41分発、料金は片道380円だ。
さてここで県外の方に是非食べていただきたいラーメンがある。バス停の目の前にある鹿児島老舗ラーメン店のぼる屋のとんこつラーメンだ。
鹿児島で最も古いラーメン店の一つであっさりとした豚骨ベースのスープと平たい中麺の組み合わせは博多とんこつ等とは一味違った味を楽しませてくれる。店内も広々としているので登山用のザックを背負っていても安心だ。
値段が少しお高くとんこつラーメン1杯800円也。
谷山港へはJRでも行ける。ただし駅から30分は歩く
ラーメンを食べてバス出発まで2時間以上ある。近くには登山用品店モンベルもあるのでここに立ち寄るのもいいが今回は現在地 ~徒歩~ 鹿児島中央駅 ~JR~ 坂之上駅 ~徒歩~ 谷山港という経路で行くことにした。ちなみにここから中央駅までは徒歩15分ほどだが、バスも市電もあるのでそちらを使うのも良い。いずれも190円だ。しかし坂之上駅から谷山港までのバスは期待できないので30分以上は歩く覚悟が必要だ。
鹿児島中央駅から坂之上駅までの切符代280円也
ここまででお気づきの方もいるかもしれないがフェリーはいびすかす経由で屋久島に向かうのは非常に骨の折れる行程だということを知っていただきたい。可能なら空路か高速船トッピーやフェリー屋久島2を利用することをおすすめする。はいびすかすは谷山港からの出港だが、他の船は鹿児島本港の南埠頭から出港するので便利だ。
はいびすかすに乗るなら買い出し必須
先にアップしておくが船の中にはこんな自動販売機しかないので港前にある徒歩約5分の物産館かコンビニで晩飯や飲み物の補充をしなければならない。コメダ珈琲も最近オープンしたので時間つぶしにちょうど良いだろう。
買い出し費用620円也。
奴隷船もとい貨物船はいびすかすへ
数日前はいびすかすのことを「奴隷船」と表現していた人がいた。不適切かもしれないが私はその例えを聞いたとき思わず吹き出してしまった。それほどまでに旅客船からは程遠い船なのだ。
乗り場までの様子だが大きな赤い看板を目印にその先は矢印に沿って歩いて行く。周りはコンテナに囲まれほんとにここでいいのか不安になるがここで間違いない。

待合室内にトイレはない。室外にあるこれがトイレだ。船内よりもひどい・・・
乗船手続きを済ませて5時過ぎに乗船となった。ここでは支払いにクレジットカードが使える。鹿児島から屋久島まで片道3,300円也。
船内で大きな荷物はこのような場所に預けることになるが、いつでも取りにこれるので安心だ。
それぞれ10人から20人程入れる小部屋に分けられている。部屋に毛布と枕は5人分程しか無く先着順だ。
この日は連休前ということでどの部屋も満室だったが、半分以上は途中の種子島で降りるようだ。
まだ屋久島に着いてもいないが慌ただしい1日が終了した。船はしばらく種子島に停泊して翌日屋久島に向かうことになる。
昨日まで晴れ予報だった天気が雨に変わっていて不安しかない。
1日目の旅の費用
項目 | 分類 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
バス | 交通費 | 190円 | 自宅~市役所前 |
ラーメン | 食費 | 800円 | ラーメンのぼる屋 |
JR | 交通費 | 280円 | 鹿児島中央~坂之上 |
買い出し | 食費 | 620円 | コンビニ |
フェリーはいびすかす | 交通費 | 3,300円 | |
合計 | 5,190円 |