大雨警報が発令されていたにも関わらずこの日の阿蘇は晴天。阿蘇五岳がくっきりと見えました。阿蘇と言ったらいつもは道の駅でソフトクリームを食べて草千里や阿蘇山へ向かうのが定番コースだったのですが、今回始めて阿蘇神社の方へ足を伸ばしてみました。震災で崩れてしまった阿蘇神社やその周辺の参道に広がる門前町「水基巡りの道」を巡ります。今回は貧乏旅行のため所持金1000円でどれだけ楽しめたのかにご注目ください^^
震災の爪痕残る阿蘇神社
阿蘇の街を走っているとまだ至る所で復旧中の建物がありましたが、今回訪れた阿蘇神社はほぼ震災直後の状態そのまま。参拝所は臨時のものが設けられていましたがそれでも多くの人が訪れています。
観光客が戻りつつあるとはいっても7時には閉まってしまうコンビニもあるそうです。
水基とは?
阿蘇神社周辺の門前町商店街は「水基巡りの道」と呼ばるちょっとした観光地になっています。水基とは
水が出る基(もと)。水飲み場。
一の宮町の人々は古くから湧き水に恵まれその豊かな水を生活用水、飲用水として利用してきました。
現在、 この美しい水を多くの人に飲んでもらいたいと、十数年前から木や石造りの水基を十四箇所設置し、道往く人々にふるまっています。
また、そのほとんどが阿蘇神社参道近くの仲町通りに面しており、散策コースとしても楽しむことができます。
門前町には道の脇に十四箇所の水基(名前が付いてないのを含めるともっとたくさん)があり、涼し気な雰囲気が街いっぱいに広がっています。それぞれ「碧水泉」「竹沢の雫」といった個性的な名前が道行く人を楽しませてくれます。
阿蘇神社で参拝して水基を巡って小一時間、まだ一銭も使ってませんよ!
まずは腹ごしらえ
阿蘇にきたからには「あか牛」、この界隈にもあか牛重やあか牛ハンバーグといった店があって、よっしゃ食べるぞ!と行きたいのですが、今回はお肉屋さん「とり宮」の馬肉がたっぷり入った1個180円の特製馬ロッケをいただくことにします。
注文してから揚げてくれるので少し時間はかかりますがその甲斐あって貰ったコロッケは熱々。ほくほくのじゃがいもの中にジューシーな馬肉が入ってる贅沢仕様なコロッケです。
御神水おみくじ
次に目に入ったのが「丹波屋」さん。文具や雑貨を売っているお店のようですが、店内中央にはたくさんのカラフルな巻物が置いてあります。
どうやら手ぬぐいの中におみくじが入っているそうなのですが、初詣に行ってもおみくじには全く興味のない私。こんなものに貴重な小銭を費やすわけにはいかんと思ったのですが、気になったのが「水に濡らすと文字が浮き出る」という一言。その一言に釣られて1つ購入300円也。まさかコロッケより高いとは思いませなんだ。。。
かんざらしとは?
水基巡りの終着点に近い場所にあるかんざらしの店「結」。聞きなれない「かんざらし」という言葉に惹かれて入っていくと年季の入った木製のテーブルに椅子。それらを囲むように竹の水路が張り巡らされていて、水の流れる音が心地よく辺りに響いています。真夏の暑さを忘れさせてくれるそんな素敵な趣のある店内でした。
店に入るとご主人が迎えてくれました。
「(地震の)阿蘇の様子を見に来たの?」「いえいえ、毎年阿蘇には登山に来てるんです」と伝えると、観光情報をいろいろと教えてくれる気さくなご主人でした。そんなご主人に気になるあの言葉について尋ねてみました。
かんざらしとは「寒ざらし」と書いて、湧き水で冷やした白玉のことだそうです。訪れた日はちょうど中秋の名月。偶然のめぐり合わせで白玉だんごをいただくことになりました。
クレソンを使った貴重な白玉
緑の白玉はクレソンで作られてた白玉。料理をあまりしない私にはよく分かりませんが、クレソンやワサビといったものは清流の側でしか採れないようです。
黒蜜ときなこをまぶして食べた白玉はプルプルしていてとってもおいしくいただきました。食べるのがもったいないので1つ1つゆっくり味わいながら食べました。
わきに添えられたミニトマトというのも田舎のおじいちゃんおばあちゃん家にきたような、そんな雰囲気を感じさせるメニューでした。
他にも魅力的な店がたくさん
時計屋さん豆腐屋さんに昭和レトロな雑貨屋さん。レモネードも飲みたかったけど、今回はここまで。門前町水基巡りの道にはまだまだ面白そうな店がたくさんありました。
- 馬ロッケ:180円
- 御神水おみくじ:300円
- かんざらし:500円
これだけ楽しんで合計980円。なんと20円のお釣りがでました(笑)
貧乏旅行といいつつ
いつもは車中泊なんですが今回はちゃっかり九州ふっこう割クーポンを使い温泉宿に格安で泊まることができました。露天風呂堪能であります。
ちなみに夕食は道の駅で半額シールの貼られた弁当でした\(^o^)/
最後に矢村神社のご神木。彼岸花の季節ですね。