8月11日山の日。たぶん山に行っても人が多いだろうからこんな日はクーラーのきいた部屋で引きこもって、先日朝駆けしてきた韓国岳の様子でも書こうと思います。
防寒対策必須の頂上
頂上まで半袖で登っていましたが、日の出を待つ間に風に吹かれているとかなり冷えてきますので、真夏と言ってもダウン等の上着が必要です。この日は持ってきていなかったのでレインウェアを着用。これだけでもだいぶ寒さはしのげます。
この日の韓国岳頂上には10人ほどの先客がいました。一人では寂しく、多すぎると騒がしいので、これぐらいの人数でひっそりと日の出までの時間を共有するのが好きです。
幻の火口湖
普段は荒涼としている韓国岳火口ですが、今年は梅雨の終わり頃から火口に水が溜まり火口湖が形成されています。エメラルドグリーンに染まった火口湖、毎年登っていますがこんな景色は初めて見ました。
いざ火口湖へ
こんな景色はめったに見られないので、ここで火口湖目指してお鉢巡りすることにしました。
韓国岳山頂から反時計回りで目指すは標高1535m鞍部と呼ばれる一段と低くなっている箇所。ここから火口湖へと下ります。
北峰へ寄り道
せっかくなのでケルンを眺めに北峰へ。ここから先は正規の登山道ではないので通る人は少ないのですが踏み跡はしっかりしているので道迷いの心配はありませんが、真夏のこの時期藪漕ぎは必須。辿り着いた北峰からこの日は甑岳や白鳥山もくっきりと見えました。
アザミの棘道
1535m鞍部から下る道はアザミだらけの道無き道。ストックとゲイターは必須装備。それでも生地の上から棘がチクチクと刺さってきます。しかも道は乾いた砂礫。滑って尻もちをついた先にアザミ、なんて悲惨なことも。
下の写真は一昨年の秋に下った火口。
この時は火口湖ができるなんて思ってもいませんでした。
火口湖一周
苦労して降ってきた甲斐あって目の前で眺める火口湖は圧巻でした。
近くで見ると色のコントラストがよりはっきりと見て取れます。奥のエメラルドグリーンに染まっている場所は比較的水深が深くなっていてたぶん1m近くあるのではないかと見て取れます。
浅い場所には藻?草がびっしり生い茂っていました。
帰り道には琵琶池と桜島
獅子戸岳の手前にある琵琶池でしょうか?あまり意識することがないのですが、ここも普段は枯れているような気がします。
南の方を見渡すと大浪池の向こうに桜島の姿がくっきりと。
みなさんの山の日はいかがでしたでしょうか?
登り慣れた韓国岳ですがこういった新しい景色を見せてくれると登山の楽しみも倍増です。唯一の心残りは硫黄が怖くて火口湖の味見をしなかったこと。勇気を出して試してみればよかったです。
昼前には下山してラムネ温泉へ。この後はラーメンを食べて最高の登山でした。