数年前からずっと欲しい欲しいと思っていたアレ。手に入りにくいモノでもなければ値段が高いって訳でも無いのですが、めんどくさがりの性格が故、買う買う詐欺の日々は過ぎてゆくばかり。友人にも「あれ?去年も言ってなかった?」なんて言われる始末。このままではいかんとついに重い腰を上げて向かった先は無印良品。いよいよ我が家にアレがやってきます。
その圧倒的な存在感
我が家に無いもの、その正体は炊飯器。え?写真と違うじゃないかって?
そうなのです。今回購入したのは無印良品の直火で手軽に炊飯ができる土鍋。
その名も土鍋おこげ。
もともと買おうと思ってたのは炊飯器なのですが、今の炊飯器って値段が数千円から数十万円のものまでピンきりでどれを買ったらいいのか全然分からんのです。
余分な機能はいらないからおいしいごはんが炊けるシンプルなものが欲しい。そう思って探し続けた結果、この土鍋おこげにたどり着いたというわけなのですが、今まで料理どころかお米すら研いだことの無い私に土鍋でご飯なんてつくれるのでしょうか?否!ここは「甘々と稲妻」のことりちゃんを見習って言わせてもらいます。
「私だってお米くらいは炊けます!」
第一関門 お粥を炊け
取説を読むと必ず最初にお粥をたいてくださいとの文字が、なんでもお粥を炊くことで米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぐ効果があるのだそうです。
しかし困った。
- ご飯を炊きたい
- その前にお粥をたけ
- お粥をたくご飯がない
負のスパイラルに陥りました。そもそもお粥ってのは白米からいきなりできるもんなのか?そんなことすらも分かりません。迷いに迷って買ってきましたよ。コンビニでごはんを・・・
どうしてこうなった。これからご飯を炊くはずが何故かご飯を買ってくる。なんか本末転倒な気がするけどまぁいいや。
第二関門 目盛りが無い
そんなこんなでおかゆを炊いて、いざ飯を!米はこの日のためにふるさと納税で仕入れた山形県天童市のお米。
しかしここで問題発生。1合の米に対して200ccの水を投入とあるのですが、土鍋の中には目盛りもなーんも書いてない。お粥の時は適当でいいやとすっ飛ばした手順なのですが、今回はきちんと測りたいと思い家中を探すけど計量カップなんてあるはずもなく。迷いに迷った挙句ペットボトル500mlを1本空けて測ることにしました。
しかしそれでもだいたいこんくらいかな?ってな具合で適当な計量になってしまいました。
これまた「甘々と稲妻」の第一話「制服とどなべごはん」で小鳥ちゃんが、「何で土鍋って炊飯用のメモリついてないの?」とお母さんに泣きついた理由がよくわかりました。
最終関門 しゃもじ?
さて数々の困難を乗り越えいよいよラーメンを作る時以外に使ったことのないガスコンロに火をともします。
中火で待つこと10分ちょい。いい感じに沸騰してきました。
そこからさらに20分程蒸らしていよいよ完成。よし蓋を開けるぞ!ってなったのですが無印良品の土鍋おこげの蓋って取っ手が小さすぎてタオル巻いた手じゃ全然持てんのです。熱っ、熱っつい!と一人で四苦八苦すること数分。ついに炊きあがった白飯が目の前に姿を現しました!なんとまあ初めてにしては上手に炊けてるではありませんか!
しかしここで最後の問題発生!なんと我が家にはしゃもじが無かったのです。ここまで来たのに、せっかくおいしいごはんが炊けたのに、しゃもじでご飯を混ぜてこその完成じゃないのか?泣くに泣けませんがこのままお箸を使って盛り付けることにします。
全部盛りつけた後、土鍋の内側にごはんがこびりついてしまいました。火が強かったかな?蒸らしすぎたかな?やはり土鍋で炊くのは難しいと実感しました。
いただきます
ついにこの時がやってきました。恐る恐るの一口目。うむ、うまく炊けてます。おかずはこれまたふるさと納税で仕入れた北海道寿都町の辛子明太子といくら。
テンション上がって「んまーい。食べるとこみてて。」と言っても食卓は私一人。。。
炊飯器と迷って購入した土鍋おこげですが購入して大正解でした。さすが無印良品の商品はハズレがありません。
一人暮らし初めて数十年。ようやく自炊生活が始まり食生活を豊かにしてくれそうです。今後は昼食のお弁当作りにチャレンジしてみようと思いますがその話はまたのちほど。