投資なんて全く考えてなかったあの頃、投資なんて短期で儲からないと意味ないと思っていたあの頃。FXで大損こいたあの頃。そんな僕でも投資信託での長期分散投資という手法を学びNISA口座でインデックスファンドをコツコツと積立購入しながらほったらかし運用している日々なのですが、中野晴啓さんの著書長期投資のワナ ~ほったらかし投資では儲かりっこないに衝撃を受けました。この悲壮感漂う表紙の裏には一体どんな恐るべきワナが書かれているのでしょうか・・・
そう言えばあの頃も
竹川美奈子さんの新・投資信託にだまされるな! —買うべき投信、買ってはいけない投信は、インデックス投資の教科書とも言うべき王道的な内容で長期分散投資について書かれています。
これを読んで、よし!自分もインデックスファンドで資産運用しようと思ったものでしたが、同じ頃に書店で見つけた斉藤俊行さんの「投資信託にだまされるな!」にだまされるな! 従来の「10年ほったらかし分散投資」はダマされて当たり前!このタイトルを見て、いやいや待て待てもしかしたらデメリットがあるかもしれないと思って慌てて読み進めた覚えがあります。
結果として斉藤さんの著書でも長期分散投資を推奨していましたがTOPIXなどの指数に連動するインデックスファンドだけでなく、それ以上のリターンを追求するアクティブファンドも推奨してるという点が違いでした。
2冊を読み比べた上で、やはりインデックスファンドでいこう!と再確認したものです。
時は流れてものぐさ投資
つい最近も朝倉智也さんのものぐさ投資術 (PHPビジネス新書)を読んで、「一度、積み立てを始めたらそのままつづければいいだけ」という「ものぐさ」な長期分散積立投資法のメリットを実感したばかりの時に冒頭の長期投資のワナでした。
インデックス派にこそ読んで欲しい
帯にも書いているのですが投資信託においては持ちっぱなし(ほったらかし)が大原則とのことが書かれていたので一安心。ただこれ以外にも本書の中にはインデックス派の皆さんが度々議論する
- ドルコスト平均法は意味がない
- インデックス運用vsアクティブ運用
等が語られています。
自分の手元に余裕資金がある時、一括で投資するか分散して投資するか?あなたならどうしますか?僕なら一括で投資しますが、必ずと言っていいほどその後ちょっとした相場の変動にも一喜一憂してしまいます。
そうならないためのモチベーションを保つためには、分散がいいのかもしれません。
その他には最近話題のスマートベータや銀行窓口の手数料については次のように書かれています。
過去のデータを根拠にして作られたインデックスですから、いわば、バックミラーを見てクルマを全身させているようなもので、未来永劫、それが有効に機能する保証はどこにもありません。
銀行窓口で販売された生命保険の手数料は邪道を通り越して外道。
中野さんインデックス派嫌いなのかな?
インデックス投資家の皆様、いつもネットで有益な情報を提供してくださり大変お世話になっているのですが時に一途な人が多いなあと思う事もしばしば。本書の中でも
- 多くのインデックスファンド信者
- インデックスファンドを熱烈に支持している人たち
- 一部のインデックスファンド愛好家
- インデックスファンドを礼賛する方
- インデックスの気持ち悪さ
といったようにインデックスファンド派を揶揄する言葉が度々登場する度に、うんうんそうだそうだ(笑)と思いながら読んでいきました。
決して悪く書かれているわけではないのですが、インデックス一辺倒の投資も良し悪しだなと思う次第です。
みんな仲良く
ブログやTwitterなどで、インデックス派、アクティブ派、分配派の方々が一方的に他者を否定することが多々見受けられます。議論するのは大事なことだと思いますが、明らかに見方が偏って悪口以外の何物でもない時もあります。僕自身はインデックスファンドはもちろん、アクティブファンドも保有しています。分配方式のファンドは所有していませんが、短期で見ると分配方式のREITファンド等が高いリターンを挙げていて常々羨ましく思っています。
たまには今回のような違う見方から書かれた情報を吸収するのも面白いかもしれません。
イライラする?かもしれませんが、投資と同じ。広い心で見守りましょう。