サボテンでさえ枯らしてしまう私ですが、どうしても部屋に観葉植物が欲しくてまた買ってしまいました。
今回は寒さに強く日陰でもよく育つと言われている棕櫚竹(シュロチク)。竹と名が付いているが実はヤシの仲間。学名rhapis humilis。
今度こそしっかり育てていきたいのですが、如何せん前科があるため秘密兵器を投入することにしました。
それがこいつ。Parrot Flower Power。果たしてこれで何が出来るのか?
IoTで植物とインターネットが繋がる!?
IoT(Internet of Things)とは直訳するとモノのインターネット。従来はパソコンやスマホといった通信機器中心だったネットワークを家電や車、世の中に存在する様々な物体と接続する試みです。
画像引用元:The Internet of Thingsモノのインターネット – IBM/
今回このブログで紹介するのは観葉植物をネットワークに繋いでスマホで管理しようというもの。とはいってもLANケーブルではどう頑張っても繋ぐことはできません。無線LANでも同様です。
そこで冒頭のParrot Flower Powerの出番となります。この小さな本体の中には
- 太陽光量センサー
- 外気温度センサー
- 肥料濃度センサー
- 土湿センサー
4つのセンサーが組み込まれていて単4乾電池1本で約半年間動作します。
これを土の中に差してスマホとBluetoothで接続することによって各種センサーで取得した数値が送られてくるという仕組みになっています。

まずは観葉植物を登録
ここからは使い方を紹介します。iPhone等の端末で事前にアプリをインストールします。アプリは無料で使うことができます。
[appbox appstore 712479884]
Parrot Flower Powerの「植物データベース」には、7,000種以上の植物の情報が登録されているらしいのですが、まさかまさか!シュロチクは登録されていませんでした。仕方ないので同種のカンノンチクで登録することにします。
続いて鉢植えor土、屋内or屋外といった育成状況を入力していきます。IPX7準拠の防水性能があるので屋外で雨に濡れてもへっちゃらです。
これで終了。簡単ですね。接続が確認できたら最初の同期までは約1日かかるのでそのままおいておきます。
植物と対話できた瞬間
水量・肥料・温度・日光の情報が一目で分かります!まるで植物と対話しているようです。それぞれのデータは1日~1年の単位で見ることができて、さらに通信距離範囲内にいる時はライブデータを見ることもできます。
肥料なんてどうやって何の値を基準に計測してるんでしょうね?調べてみましたがよく分かりませなんだ。
IFTTTと連携
単体でも光量不足、水不足といった通知をしてくれる公式アプリですが、IFTTTで他のアプリと連携することで様々な使い方ができます。
例えばこれ、「水が不足したらメールで通知」なんてレシピが公開されています。
もっと面白いのはこれ。スマホで操作できるLED照明Philips hueと連携させると「暗いときは明かりをつける」なんてことも全て自動でできてしまいます。恐るべしIoT!
Parrot Flower Powerの残念な点
今までに類を見ない商品ですが、本体・アプリの完成度ともに満足の商品ですが、一つだけ改善改良して欲しい点があります。それはBluetoothではなくWifi接続に対応して欲しいということ。
本製品はBluetooth4.0、classは明記されていませんがおそらくclass2だと思われます。そうすると通信距離はせいぜい10mのため外出中にはライブデータを取得することが出来ません。wifi接続ならルーターを介して接続する可能性もでてくると思うのですが、そうなるとバッテリーの持ちが厳しくなりそうです。
これだけおもしろい商品なので外出先からもデータを見ることができればさらに使い方が広がると思います。
2015年12月の我が家のシュロチク。現在130cmほどです。元気に育てよ!