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いやぁー乱世乱世。秘境大崩山に登ってきたでゴザル!

登山歴3年にしてついに九州最難関峰、宮崎県の大崩山(おおくえやま)にチャレンジする日がきました。

断崖絶壁の岩場歩きやトラバース地帯。梯子やロープが連続する下り。滑落しても誰も助けてくれない。そんな恐ろしい印象の大崩山。この山だけはソロで登るわけにはいかない。。。
そう思ってましたが気づけば今回もソロ登山。
まずはイメージトレーニング。以下の3つのサイトが大変参考になりました。

袖ダキから臨む大崩山定番の1枚。この風景を見たかった!(ダキとは地元の言葉で岩壁の意味らしい)

装備

できるだけ軽く動きやすい服装で臨みます。念のためにスリング&カラビナも持参

服装

装備 メーカー 名称 サイズ 重量(g)
ザック サロモン SKINPRO 14+3 SET 14L 430
ミドルレイヤー マムート ロングスリーブジップAF Men's S 180
ベースレイヤー モンベル ジオラインクールメッシュTシャツ Men's S 64
ズボン マムート ソフテックトラバースパンツ Women's XS 330
靴下 モンベル メリノウール トレッキング ソックス S 108
靴下 ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュソックス S 20
モンベル アルパインクルーザー2300 Women's 24.0 1340
手袋 サロモン XT WINGS GLOVE WP S 60
時計 ガーミン foreathlete225j 54
カメラ オリンパス TG-860 224
重量計 2810

ザック

装備 メーカー 名称 サイズ 重量(g)
レインウェア マウンテンハードウェア ストレッチオゾニックジャケット Women's XS 237
携帯食料 スポーツようかん/赤穂あらなみ塩/他 100
飲料 ペットボトル イオンウォーター2本 1000
ヘッドランプ マムート T-Trail 72
ティッシュ モンベル O.D.ロールペーパーキット 100
ファーストエイド ドイター ファーストエイドキットドライ 300
その他 スリング&カラビナ -/td>
重量計 1809

コースタイム

登りは湧塚コース。袖ダキに始まり下中上湧塚を全て登ります。山頂を目指した後は分岐に戻りリンドウの丘へ。
下りは坊主尾根コース。小積ダキを経て連続するハシゴ&ロープを下ります。
合計約14km、9時間の山行でした。

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大崩山荘を経て祝子川徒渉

午前6時。登山口の路肩には既に3台の車が止まっていました。日が昇ってきたのでヘッドランプ無しで歩いて行けそうです。まだまだ序盤ですが早速のハシゴや不安定な橋。歩くたびに揺れる揺れる。もし高い場所にこれがあったら高所恐怖症の自分には絶対に無理です(涙)

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大崩山荘は比較的綺麗でした。今回ここに泊まるという選択肢は全くありませんでしたがこれなら全然OK。ただしトイレは。。。画像を貼っておきます。勇気ある方はこちらをクリックしてみてください。


祝子川徒渉。特に梅雨の時期は水位の確認が不可欠です。この日は直近にほとんど雨が降ってなかったため水位は0.29m。難なく渡れるはずでしたが、残念。滑って片足ずぶ濡れになりました。
国土交通省【川の防災情報】テレメータ水位(上祝子)

袖ダキ目指して全身を使って登る

徒渉後は少し道が分かりにくくなります。赤テープとケルンを見逃さないように慎重に探しながら進みます。

高度を上げるためにハシゴ。徐々に水の音も聞こえなくなってきました。

そろそろ最初の目的地、袖ダキに着いてもいいころだがなかなか展望が開けない。もしや知らずのうちに巻き道に入ってしまったか?と不安になりましたがちゃんと標識がありました。基部からロープをつたって登っていきます。

The大崩山

ロープを登った先には冒頭にも貼りましたがこれぞ大崩山。袖ダキから眺める下ワク、中ワクの岩壁群が大崩山のすさまじさを語っていました。紅葉も徐々に色づいてきていてこの季節ならではの景色を楽しませてくれます。

圧巻の小積ダキ。なんと300m近くあるらしい!?帰りはあの先端部まで行く予定です。
ここまでの道のり2時間弱。山頂まで行く自信が無い方も袖ダキ目指してこの風景を見るだけでもかなりの達成感を得られると思います。

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湧塚三連星

袖ダキから先は5mほどの斜面になっていたため諦めてエスケープルートに下りました。あまりの恐怖に写真を撮るのも忘れましたがここから先には下中上の湧塚群が待ち構えています。さらに気を引き締めて進みます。

下湧塚

まずはハシゴ三連星かと思ったらこの先にさらにもう1つありました。いったいどれだけ登らせるんだ。

下湧到着。紅葉が綺麗に色づいていました。そして振り返って小積ダキを見ると先ほどよりもさらに高度感が増していて足が震えます。もう少し先に進めばよりスリルのある写真が撮れますがこの位置から撮るので精一杯。
次は正面の中湧塚を目指します。


中湧塚

中湧から上湧塚を見上げる。紅葉がますます素晴らしい。

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中湧は正直どの辺りか分かりませんでしたが、一番高いこのハシゴがある岩のこの辺りでしょうか?登ったはいいけどこの先は鋭角の岩場の連続。落ちたら間違いなく命がないので一旦下ります。

袖ダキ方面を振り返る。よくこんな所を登ってきたもんだ。

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上湧塚

直登ルートはここをよじ登っていくらしいです。全く自信がないので諦めて巻き道を通って反対側から登っていきます。

中湧の途中を歩いている人が!

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残すは山頂のみ。ここからは緩やかな道になることを期待します。

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うん。知ってた。がっかり山頂

上湧塚を下りてから山頂に至る道は逆光のため赤テープを探しにくくなりますが、それほどきつい登りもなく歩きやすい道です。鬼の角のような石塚を通り過ぎた先には・・・


山頂到着。ここまでの素晴らしい展望が嘘のよう。周りの景色はほぼありません。滞在時間約3分、写真だけ撮って分岐点へ戻ります。

大崩山の花

頂上はがっかりでしたが、こんなところにも高山植物は咲いていました。

りんどうの丘へ

折り返し地点へ到着して一休み。湧塚尾根の岩壁を見渡すことができます。写真は袖ダキ、下湧塚、中湧塚の様子。何度も言うけどよくあんなところを歩いてきたもんだ・・・
丘周辺でリンドウの花を探したけど見つかりませんでした。

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紅葉はこの辺りの道が一番綺麗。

小積ダキからゾウ岩トラバースへ

午前中に見上げた400mの断崖絶壁、小積ダキへとやってきました。がしかし、ここから先へは足がすくんで進むことが出来ません。情けないと言われようが何と言われようがこれが精一杯。高所恐怖症です。

そして、小積ダキからは次の通過地点ゾウ岩のトラバースが見えます。あんな所を渡るのか?恐ろしい・・・

そのトラバース地点がこちら。上から見た時ほど高度感はありませんが、滑り落ちたら確実に大怪我します。カラビナでしっかりと確保してへっぴり腰でゆっくりと進むことにします。

難所を越えて振り返ると小積ダキの絶景。

坊主尾根はしご&ロープ地獄

さてここからは早送りで。何個のハシゴを下ったかわかりません。

小積ダキからの下りで2時間近くかかり聞こえてくる祝子川の渓流の音。やっと徒渉点まで到着しました。

秘境大崩山

かなりの不安がありましたが、今日も無事に下山することができました。結果としてソロで行って終始自分のペースで歩けたのでよかったのかなと思っています。
湧塚の絶景に始まり山頂付近の紅葉。下りのアスレチックなコースと常に楽しませてくれた大崩山。
自信を持ってオススメできる九州最高の山の1つです。

コメント

  1. steam より:

    無事登頂お疲れさまでした。
    一度は登ってみたい、登ってみればハマってしまいそうです。

    かなりハードみたいですが日帰りで行けるものですか?

    • yokoden23 より:

      日帰りで余裕ですよ。巻き道もたくさんあるし、山頂によらないという選択もあります。
      ただし駐車場が路肩に数十台しか駐められないので朝は早めの出発がいいと思います。