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目指せ蛇之口滝!尾之間歩道最大の難所は鯛之川徒渉? 2015年屋久島2泊3日南北縦走【3日目】

いよいよ屋久島縦走も最終日。淀川の流れをBGMに心地よい朝を迎えます。
今日は尾之間歩道を下りゴール地点の尾之間温泉を目指しますが、途中蛇之口滝へと立ち寄ります。

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※画像引用:屋久島trekking navi
山と高原地図

朝食はみそラーメン!

最終日に一番楽しみなごはん、朝からラーメンなんて贅沢な日なんだろう。周りでは宮之浦岳を目指す登山者が準備を整えています。こちらも早々とテントをたたんで日の出前早朝4時30分にスタートします。1時間ほどで淀川登山口にでてすぐ向かいの尾之間歩道へ入ります。今日も長い一日の始まりだ!


倒木だらけの登山道

テープを頼りに進んでいけば道迷いの心配はない、と思っていたのですが行く手を遮る大きな倒木の数々。
この倒木の側で道が分からなくなったら大抵はその木の向こう側が進むべき道なのですが、あまりにも大きくてまたぐことができません。巻いていこうにも周りは藪、下をくぐったりよじ登ったり、なかなかに大変な登山道です。


乃木岳尾根付近で進行方向左(北側)を見上げると太忠岳の天柱石がそびえ立っていました。ヤクスギランドにはまだ行ったことがないので次は石塚小屋泊で花之江川歩道コースも歩いてみたいです。

鯛之河徒渉

ここまであまり触れてきませんでしたが先日購入したforeathlete225jでずっとログをとってます。時間を見ると予定時間より1時間オーバーした午前8時過ぎ、ようやく着きました鯛之河。この河を渡ることができるかどうか?ずっと天気が気になっていました。雨が降って増水したら渡れないからです。過去に無理して渡って死亡事故もあったということなので正直渡れないようなら淀川に引き返してバスで帰ろうと思っていましたが、上流を見るとどうにか渡れそうな岩場発見。慎重に四つん這いになって渡ります。

写真だと川の流れる様子が伝わらないので動画で。川の真ん中から撮影しました。簡単そうに見えますよね。思ってたよりは余裕でしたが、できることなら単独行での徒渉はできるだけ避けたいと思います。

苔むした登山道を歩く

標高1000mより低くなると登山道の様子も変わり湿度の高いジメッとした苔むした道を歩きます。遅れを取り戻すべく早足で歩きますがザックが重くうまくバランスがとれません。数百メートルおきにある沢で休みながら確実に下っていきます。



毒蛇!ヤマカガシ

屋久島にもヘビいるんですね。初めて見ました。写真撮る余裕があった自分に拍手を送りたいと思います。さすがに捕まえる勇気はありませんでした。

こちらはカナヘビ。昔からトカゲは平気なので捕まえようと追いかけましたが逃げられました。

登山者と出会って一安心

朝から6時間以上歩き続けてようやく蛇之口滝分岐の東屋が見えました。そして今日初めて人と会いました。しかも可愛い山ガール!滝を見た帰りだそうでテンション高くその様子を語ってくれました。
僕も荷物をデポして身軽になって進みます。2カ所ほど徒渉がありましたがここの徒渉の方が鯛之河より難しかった。。。恐らく少しでも雨が降ると渡れない。もしくは、膝or腰まで水に浸かるの覚悟で渡るしかないとおもいます。

そうこうして15分ほどかけてやってきました蛇之口滝。自分の足で歩いてきたからこそここまで間近で見ることができます。巨大な岩壁から水が落ちる様子は圧巻。この3日間の疲れを忘れた瞬間でした。


最高の瞬間。尾之間温泉で3日間の汗を流す

残りは約5km、最後はハイキング気分で歩ける気持ちのいい道が続きました。そして2時間ほど歩いて時間はちょうど14時ついにゴール!
最終日の行程は9時間35分、約17kmでした。2泊3日、今回も40Lのザックでのライトスタイル登山が終了です。

そして登山口すぐに温泉があるのがこのルートの魅力。200円払って早速お邪魔します。誰もいない貸し切りの温泉。壁に書かれた山は富士山ではなくモッチョム岳。これもいつか登ってみたい山の一つです。


気持ちよく終わりたかったのに・・・

思えば3日間全行程晴れ。1ヶ月に35日雨が降ると言われている屋久島でこの晴天続きは奇跡でした。1日目の龍神杉、2日目の永田岳・宮之浦岳・黒味岳の縦走、そして今日の蛇之口滝。どれも一生忘れられない経験になりそうです。
と旅の最後を締めくくりたかったのですが、、、やられました。ヤマビルに首筋を噛まれて血まみれでした。こんなになるまで気づかないなんて><
尾之間歩道はヒルがでるときいていたので、最終日は襟付きの長袖&ヒル下がりのジョニー(忌避剤)で対策はしていたのですがどこから攻め込んできたのか、、、これも経験。
最後の最後でやられてしまってテンション↓ですが、それでも無事下山できたことが何より。河で溺れたら、毒蛇に噛まれたら、一人山中でのたれ死んでいるところです。血でよければいくらでも吸わしてやります。これも経験、全て含めて最高の屋久島縦走でした。