低気圧が迫る中、岩手県の早池峰山に登りました。
この早池峰山登山口への道路は土日祝日は交通規制がかかり午前5時から午後1時まで一般車両は通行止めとなりシャトルバスのみの運行となります。
なので前日入りして麓のキャンプ場でテント泊。途中の峰南荘で山バッジを購入。鹿児島から早池峰の高山植物と薬師岳のヒカリゴケを見に来たことを伝えると宿のおっちゃんがたいそう喜んでくれました。
早速山頂の様子
上りは小田越コース、下りは河の坊コースを選択。台風が迫ってるせいなのかとてつもない風でした。ガスのためもちろん展望なんて皆無。早池峰山の山頂は山岳信仰の現れか至る所に奉納された?と思われる剣が刺さっていてまるで別世界のような雰囲気でした。
高山植物の宝庫
早池峰山は蛇紋岩という珍しい岩で構成されているそうです。この蛇紋岩はマグネシウムを含んでいて土壌や植物の育成を妨げる原因となります。そんな厳しい環境で育った植物が独自の進化をとげ、早池峰山一帯の固有種として咲き誇っています。
ハヤチネウスユキソウ
早池峰山固有種。ヨーロッパでは同種の花がエーデルワイスと呼ばれて有名。
花びらのような白い部分は葉。嘘やろ?
ナンブトラノオ
早池峰山固有種。薄紅色の花が可愛らしい。
クルマユリ
鮮やかなオレンジ色。花には斑点がある。
ハクサンチドリ
花が千鳥の飛ぶ姿に似ている・・・か?
クガイソウ
固有種のナンブトラノオと思って写したけど違うらしい。
ホトトギス
鹿児島の高隈山には固有のタカクマホトトギスが咲いています。
センジュガンピ、イブキジャコウソウ?
ソバナ、ミヤマアケボノソウ(蕾)
その他
薬師岳のヒカリゴケ
続いて早池峰山の南に位置する薬師岳。
登山道の至る所に岩穴がありその中を覗くと神秘的に輝くエメラルドグリーンの光。これがヒカリゴケです。
ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の原始的かつ貴重なコケ植物であり、レッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けている
ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体のレンズ状細胞が暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる。またレンズ状細胞には葉緑体が多量にあるため反射光は金緑色(エメラルド色)になる。
出典:Wikipedia