早池峰山、薬師岳に登ったその足で八幡平を目指しました。広大な湿原が広がる日本百名山の一つです。
ホントはここを出発して裏岩手縦走といきたかったのですが、天気の関係でなくなく諦めました。せっかく海抜1400mの秘湯、藤七温泉に宿泊して温泉を楽しもうと思っていたのですがおとなしく八幡平の湿原を周遊したいと思います。
平という名のとおり山頂周辺はなだらかな地形で全然登山といった感じではありません。
頂上近くまで車で登ってあとはゆったりハイキング感覚。手軽に登れるのが魅力の山です。
無数の火口と沼地
過去の噴火によって形成された火口に水が溜まってたくさんの沼地を形成してその周りにはニッコウスゲが咲いています。
まわりの美しい風景を写す姿を鏡にたとえて名付けられた「鏡沼」や2つの繋がった火口湖をめがねにたとえた「めがね沼」がありますがガスのため全く全景が見えません。そしてさすがは東北地方。7月というのにめがね沼の周辺には若干ですが残雪がありました。
湿原の中のプール
八幡平中央にあるたくさんの小さな池。次のような説明がありました。
このあたりは、八幡平湿原のほぼ真ん中です。ご覧のように、所々小さな池のようなものがありますが、これは地塘と呼ばれるものです。火山噴出物の間にできた凹地に水が溜り、土砂等によって次第に浅くなり、水性植物が育つようになったのが始まりです。これら植物の廃植質が水中に堆積して更に浅くなり、次第に水気を好む色々の植物が育つようになり、湿原となるのです。池の中の堆積物は、酸素の少ない状態で腐るので、炭素分だけ残って泥炭層ができます。所々黒く見えるのがそれです。
植生を荒らさないために木道が整備されていました。
モウセンゴケ
池の周りが所々赤く染まっています。しゃがんでよく見てみると食虫植物のモウセンゴケがびっしり!
葉の先の水滴のようなものはモウセンゴケがだす粘液でこれで小さな虫を捕まえるんだそうです。初めて実物を見ました。
今日本物を見るまでモウセンゴケってもっと大きいと思ってました。具体的には手のひらくらい?もっと毒々しい植物を想像してたのですが実際はとっても小さい指先くらいの大きさでした。
後生掛温泉
どうしても八幡平の温泉を満喫したくて後生掛温泉に宿泊しました。
木箱から首だけだして暖まる「箱蒸し風呂」や「泥風呂」「火山風呂」いろいろな温泉を堪能しました。
翌日は自然研究路を散策。活動中の泥火山や吹上泉を間近でみることができました。
鶴の湯
さらに足を伸ばして秋田県の乳頭温泉鶴の湯へ。茅葺き屋根の建物が連なる昔ながらの温泉でした。