現在僕は終身保険(低解約返戻金型)に入っています。
この保険の特徴は
満期までの解約返戻金を低く設定しているため保険料が割安。
満期後は支払った元本以上の返戻金がある貯蓄を兼ね備えた保険である。
ということです。
保険の知識が皆無だった頃はただただ上記のメリットのみを考えて契約しましたが、投資を始めて資産運用について勉強している今、この保険について疑問が浮かんできました。
疑問その1 貯金があれば保険金はいらない?
自分が亡くなったら身の回りの整理等にお金が必要になるから終身保険が必要ということですが果たしてそうでしょうか?
もちろんお金は必要です。だけど考えてみると例えば車を買うとき、ローンを組む場合もありますが大抵は頭金を毎月コツコツと貯蓄して準備しておきます。自分に万が一の事があった時もこれと同じです。
貯蓄を行い備えておけばよい
貯蓄額を幾らに設定するかだと思います。それが自分で準備できない額なら保険が必要なのかもしれません。
しかし僕には手元の貯金で充分なような気がします。
疑問その2 返戻金はどれくらい得なのか
僕の保険は満期30年そして35後の返戻率は約120%となっています。
そしてこの数字が年利どれくらいになるのか計算して驚きました。
なんとたったの0.35%なのです。
終身保険の返戻率は決して高い数字ではない
たったのと言いましたが銀行の金利よりは遙かに有利な数字です。
しかし投資信託の日本国債でさえ期待リターンは1%を超えます。
この点を踏まえると元本割れの可能性はありますが株ではなく国債等比較的低リスクの商品に自分で投資した方が遙かに貯蓄性は高いといえます。
疑問その3 インフレリスク
保険全般にいえることなのですが、果たして30年後100万円の価値は今と同じ100万円なのでしょうか?
今はデフレで30年前と比較してもそう大差ないかもしれませんが、この先インフレが進んでいくと間違いなく同じ金額で通貨の価値は下がります。そうなった時に保険で対処できるのか?
少なくともこの保険では無理だと思います。
ドル建てでの保険を考える
これについては僕も勉強不足でどんな保険があるのかは分かりません。
少し性格が違いますが先日書いた確定拠出年金で海外に投資すれば為替差益が期待できます。
単純に元本よりもらえる額が増えるから得とはいえないのです。
結論 終身保険は必要ない
以上の点から終身保険を解約することにしようと思います。
現在の返戻率は約60%のため、当然元本割れ(数十万円の損)です。
しかしこの先自分の納得できる方法で運用するために決断しました。