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【読書】オイコノミアでおなじみ、大竹文雄先生の「経済学のセンスを磨く」を読みました

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僕自身に経済学のセンスを磨くほどの基礎知識があるかどうかは別として、NHKのオイコノミアでおなじみの経済学者大竹文雄先生の経済学のセンスを磨く (日経プレミアシリーズ)を購入しました。
難しそうな内容だけど大竹先生の穏やかな声を思い浮かべながらだと読み進めていけるかな?

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基礎編の前半、応用編の後半

全4章で構成されていて前半は身近な事例と経済学を紐づけて考える基礎編。後半は現在日本の課題である消費税や社会保障費についての言及、大学教育がもたらす影響について書かれた応用編といった感じでした。

  • 第1章:なぜ農家はレタスを処分するのか
  • 第2章:情けは人のためならず
  • 第3章:軽減税率はお金持ちに有利?
  • 第4章:教育の思わぬ効果

前半の感想

農家がレタスを処分するのは単純に生産過剰で価格が下落するためではない。その裏にある本当の理由、少し考えれば当たり前のことですが、なるほどと納得させられるものでした。

非でき婚の夫婦が本当に扶養控除のことまで考えて計画出産しているとしたら日本の未来は明るいと思います。

情けは人のためならずで正の互恵性について説明されていました。正の相乗効果で幸福度が上がるのはいいことですが残業が増えることだけは回避して欲しいと思います。

体罰の意味の無さ、指導者がよく理解すれば不幸な若者が減る。こういったことを書いてくれる大竹先生が好きです。

後半の感想

軽減税率について、生活必需品は低所得者も購入するが高所得者も購入する。なるほどなるほど。中所得者以上はこの事実を知っているから軽減税率は人気がある。
「な、なんだってー!?」

大卒と高卒、実際問題、生涯所得で進学を考えている人は多いいのでしょうか?結果論じゃないのかな~。
こんな風に考えているから経済学のセンスが養われないんですね。

第4章は少し難しく感じました。図やグラフが豊富に使われていて読みやすくはありましたが、それまでの章と内容が様変わりしたのでもう一度読み返さねば。

さいごに

人が「合理的」に行動することを前提に組み立てられてきた経済学ですが、私たちは目先の利益に走ったり(現在バイアス)、損失回避をするためにギャンブルに走ったりと「合理的」からほど遠い行動をしてしまうことが多々あります。

それらの問題を行動経済学等の用語を交え(難しい用語もありましたが解説があるため、読むのに戸惑うことはありませんでした。)何故そのような行動をとってしまったのか原因を考えていくことで理解していくことができました。

「人の行動の裏には経済学的な理由がある」と少しだけ考え方を深くすることで経済学のセンスは磨かれる!