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運用報告書を読んで投資信託の実質コストを計算してみよう

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せっかくNISA(少額投資非課税制度)を利用しても販売手数料や信託報酬が高い商品を購入してしまったら利益が少なくなってしまいます。
ならば少しでもこれらのコストが安い商品を探そうと目論見書を手当たり次第に読みあさったり、モーニングスターや各証券会社のWebサイトで【投資信託を検索 → コストでソート】という手順で目を細くして0.1%の差を見極めるのは悲しい性だと思います。
だけどたかが0.1%されど0.1%この0.1%の差が長期投資をしていく上で大きな差を生んでいくことになるのです。

0.1%のパフォーマンス比較

例えばここに2つのファンドがあるとします。

  • A:運用利回り5%、 信託報酬0.4% のコスト重視ファンド
  • B:運用利回り5.5%、信託報酬1.0% の利回り重視ファンド

100万円投資して30年間保有するとしたらどちらに投資しますか?
Bの方が運用利回りが大きいのでB?
利回りだけ考えるとBですが毎年差し引かれる信託報酬を加味すると
Aは5%-0.4%=4.6%
Bは5.5%-1.0%=4.5%
となりAの方が高いパフォーマンスをあげることができるということが分かります。

これをグラフにしたのが下の図で30年後には約10万円の差がつくということがわかります。

信託報酬だけではないコスト

投資信託におけるコストの重要性がおわかりいただけたと思います。
しかしコストは信託報酬だけではありません。先に述べた販売手数料や売却時にかかる信託財産留保額というものがあるのですがこれ以外にも売買委託手数料・有価証券取引税・保管費用等といったコストが存在します。

初めて聞いた?実際僕もNISAで投資信託を購入して2年目になりますが意識し始めたのはつい最近です。
これらの費用については目論見書には載っていません。ではどこで調べればよいのか?
それが決算期ごとに作成される運用報告書になります。
例えばSMTインデックスファンドシリーズはこちらのシリーズ一覧の各種資料・レポートから確認することが出来ます。

それではSMTインデックスバランス・オープンの運用報告書を例にみていきたいと思います。

1万口あたりの費用明細を確認

運用報告書の11ページに記載があります。

  • 信託報酬 21円
  • 売買委託手数料 1円
  • 有価証券取引税 0円
  • その他費用 10円

合計38円となっています。これが投資信託1万口あたりの実質コスト金額となります。

この金額が全体の何パーセントになるのか計算してみます。

実質コストを求める計算式

1 平均基準価格(円) = 信託報酬額(円) ÷ 信託報酬率(%)
2 実質コスト(%)  = 合計コスト(円) ÷ 平均基準価格(円) × 100

2の平均基準価格の項に1の計算式を代入すると次のようになります。

実質コスト(%) = 合計コスト(円) ÷ 信託報酬額(円) ÷ 信託報酬率(%) × 100

この計算式に先ほどの数字を当てはめていきます。ちなみにSMTインデックスバランス・オープンの信託報酬は0.54%(税込み)です。

32円 ÷ 21円 ÷ 0.54% × 100 ≒ 実質コストは0.82%となります。

0.28%も差があることが分かります。
何でこんなに開きがあるのか?SMT新興国株式インデックスの実質コストが急騰したとか何とか聞いたことありますが、この辺りは目下勉強中であります。
   

最後に

と、ここまで書いてきましたが今後僕自身はこんな面倒な計算をすることは無い思います(´△`)
だってモーニングスターを見ればすぐに分かるし、有名処のインデックス投信であればそれこそ有名処の投信ブロガー様達が比較記事をアップしてくれます。
ただ今後何百万、何千万という投資信託を購入していくにあたり、その中身がどのようになっているのかを知りたいから今回の記事にまとめました。
「何でもは知らないよ。知っていることだけ」by羽川翼 と言ってみたかっただけです。
単純な為替差益とかリバランスは何故有効なのか?とかまだまだよく理解できていないことはたくさんあります。
知ったからといってリターンには直接関係ありませんが一つ一つ勉強して理解した上で運用していきたいと思っています。

今回の実質コスト計算には新・投資信託にだまされるな! —買うべき投信、買ってはいけない投信のQ&A実質的な保有コストはどこをみればいい?を参考にしました。